この記事の結論
- 車中泊のマットには「座席の段差を埋める」「底冷えを防ぐ」という2つの役割がある
- インフレーター・エアマット・ウレタンマットの3タイプで、寝心地・収納性・価格帯が変わる
- 軽自動車・ミニバンでも、車種によって必要な厚みやサイズの目安は異なる
- 迷ったときは、寝心地の良さよりも収納のしやすさを優先すると失敗しにくい
車中泊を始めようとすると、車種の次に必ず悩むのが「マット選び」です。
マット選びは車中泊の準備の中でも特に迷う人が多いポイントです。
とはいえ売り場やネット通販には似たような見た目の商品が並んでいて、何が違うのか分かりにくいのも事実です。
車中泊にマットが必要な2つの理由
車中泊でマットが果たす役割は、大きく分けて2つあります。
1つ目は「段差を埋める」役割です。
後部座席を倒してフラットな空間を作っても、座面と背もたれの厚みの分だけ数cmから10cm近い段差が残る車種が少なくありません。
この段差を放置したまま寝てしまうと、腰や背中に負担がかかり、翌朝の運転に響くこともあります。
2つ目は「底冷えを防ぐ」役割です。
車の床は金属やプラスチックでできているため、地面からの冷気をそのまま伝えやすい構造になっています。
寝袋や毛布だけでは床からの冷気を防ぎきれないことが多く、マットによる断熱がないと、気温以上に体感で寒く感じることがあります。
マットの3タイプ、それぞれの特徴
車中泊用のマットは、大きく分けて「インフレーターマット」「エアマット」「ウレタンマット」の3タイプに分類されます。
インフレーターマット
内部にウレタンフォームが入っていて、バルブを開けると自動的に空気を吸い込んで膨らむタイプです。
価格帯はおおむね5,000円台から2万円台まで幅があり、厚みが増すほど価格も上がる傾向があります。
寝心地の良さと収納性のバランスが取れているため、車中泊用マットとして最も選ばれやすいタイプです。
収納時はロール状に丸めてもエアマットほど小さくはならず、荷室にある程度の収納スペースを確保しておく必要があります。

参考: インフレーターマットの例
Coleman(コールマン) キャンパーインフレーターマットハイピーク シングル 10cm
バルブを開けるだけで自動的に空気を吸い込んで膨らむ定番モデルで、厚さ10cmのしっかりした厚みがあります。同型モデルを2枚並べて連結し、2人用として使うこともできます。
参考価格:12,455円(税込・Amazon)/13,998円(税込・楽天)
※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
エアマット
空気だけで膨らませるシンプルな構造で、付属のポンプや口で空気を入れて使います。
収納時は手のひらサイズまで小さくたためる製品が多く、荷物を減らしたい人には収納性の面で有利なタイプです。
一方で鋭利なものに触れるとパンクするリスクがあり、車内に工具や荷物を積んでいる車中泊では特に注意が必要です。
使用前に床に小石やネジなどが落ちていないか確認しておくと安心です。

参考: エアマットの例
エアーマット キャンプマット(足踏み式)
ポンプや口を使わず、足で踏むだけで膨らませられるシンプルな構造です。枕一体型で、収納時は手のひらサイズまで小さくたためます。
参考価格:2,826円(税込)
※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
ウレタンマット
空気を入れる手間がなく、広げるだけですぐ使える手軽さが特徴です。
価格も比較的安く、キャンプ用の銀マットのような薄手のものであれば1,000円台から手に入ります。
ただし空気を含まない分、同じ厚みのインフレーターマットに比べるとクッション性は控えめで、折りたたんだ状態でもかさばりやすいというデメリットもあります。

3タイプの傾向をまとめると、次のようになります。
| タイプ | 価格帯 | 収納性・寝心地の傾向 |
|---|---|---|
| インフレーターマット | 5,000円台〜2万円台 | 収納性・寝心地のバランスが良い |
| エアマット | 2,000円台〜1万円台 | 収納性は最も高いが、パンクリスクに注意 |
| ウレタンマット | 1,000円台〜 | 手軽で安いが、クッション性は控えめでかさばりやすい |
参考: 車中泊専用マットの例
オンリースタイル 車中泊専用マット(標準サイズ)
厚さ10cmのインフレータータイプで、2016年上半期には楽天カー用品大賞を受賞した実績のあるモデルです。両サイドがマジックテープで連結でき、表裏で夏用・冬用の触り心地を使い分けられます。
メーカー希望小売価格:24,800円(税別)
※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
自分の車に合った厚み・サイズの選び方
まずは自分の車の段差を測っておく
マットの厚みは、自分の車で実際にできる段差の大きさに合わせて選ぶのが基本です。
軽自動車の車種別のフラット化の方法や、車種ごとに残りやすい段差の目安については、軽自動車で車中泊、車種別フラット化の方法とおすすめレイアウトをまとめた記事で詳しく紹介しています。
段差が5cm程度であれば標準的な厚みのマットで対応できることが多いですが、10cm近くまで段差が残る車種では、マットを2枚重ねにする、厚みのあるインフレーターマットを選ぶなどの工夫が必要になる場合があります。
収納スペースとの兼ね合いを考える
車中泊では、マット以外にも寝具・調理道具・着替えなど積む荷物が意外と多くなります。
寝心地を優先して分厚いマットを選んでも、収納場所が確保できずに車内が荷物で埋まってしまっては本末転倒です。
初めてマットを選ぶ場合は、寝心地の良さよりも「使わないときに小さくたためるか」を優先して選ぶと、荷物のパンパン問題が起きにくくなります。
マットと合わせて検討したい寝具・季節対策
マットだけで底冷えが十分に防げないと感じる場合は、マットの下にもう1枚断熱シートを重ねる方法もあります。

逆に夏場は通気性のよい素材を選ばないと、マットの上で汗をかいて寝苦しさを感じることもあります。
夏場はメッシュ生地のマットカバーや接触冷感素材の敷きパッドを重ねると、マット本体の上に熱がこもりにくくなります。
冬場は、マットの下に敷く断熱シート(アルミ蒸着タイプの銀マットなど)を1枚足すだけでも、床からの底冷えが体感でかなり和らぎます。
参考: アルミ断熱シート(銀マット)の例
アルミ銀マット(両面蒸着・断熱シート)
マットの下に1枚敷くだけで床からの底冷えを和らげる、アルミ蒸着タイプの断熱シートです。厚みのバリエーションがあり、防水・防湿にも対応しています。
参考価格:2,742円(税込)〜
※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
夏の暑さ対策・冬の防寒対策とあわせたマットの使い分けについては、夏の暑さ対策・冬の防寒対策、季節別・車中泊グッズ早見表をまとめた記事で改めて紹介しています。
まとめ
車中泊のマットは、段差を埋める役割と底冷えを防ぐ役割の両方を兼ねる大事な装備です。
インフレーター・エアマット・ウレタンの3タイプにはそれぞれ得意・不得意があるので、寝心地だけでなく収納性や価格帯もあわせて比較してみてください。
まずは自分の車の段差を測るところから始めると、マット選びで失敗しにくくなります。
今日のアクション
- 後部座席を倒して、自分の車に残る段差の高さをメジャーで測ってみる
- 荷室に確保できる収納スペースの広さを確認する
- インフレーター・エアマット・ウレタンの中から、自分の優先順位に合うタイプを絞り込む
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